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手根管症候群・肘部管症候群による手のしびれの鍼灸治療
(手指伸筋腱損傷・長母指伸筋腱損傷・深指屈筋腱損傷についても解説)

どうしてスポーツをしている方が自分のケアとして鍼灸を選択するのか?

ももとスポーツに対する治療では急性のけがや病気そのものの治療だけをするのが一般的ではありました。また、慢性の肩こりや腰痛などの疲労に関しても鍼灸はおこなわれてきました。ですが、最近ではからだのバランスを整えるという考えが広まってきて自律神経やホルモンバランスを整えるために鍼灸に来る方が増えてきました。

特にスポーツをする方は楽しみでおこなっている方がほとんどであり、競技をすることが生きがいであるといっても過言ではありません。ですので他のかたよりも人一倍痛みには敏感に対応しますし、予防が重要であることや、早期に治療することの大切さも知っています。考え方が、その場しのぎではなくて、長期的視野であるので、東洋医学である鍼灸を選ぶ方が増えてきました。

ただ、本当にスポーツをする方から求められているものとして

何年もの間、努力を積み重ねてきて、大事な試合が近づいてきているときに、できるだけ万全な状態で臨みたいのは皆が一緒であると思います。そういうときの最後の砦としても、鍼灸はおこなわれることがあります。もちろん状態によっては競技が不可能であることもあるでしょうが、できるだけの対応はしていきたいと思います。

手根管症候群とは

神経が圧迫されておこる病気には様々なものがありますが、特に多いと感じたのは手根管症候群です。手根管の場所は、手首の手掌側の部分の骨である手根骨と靱帯で囲まれたトンネル状の空間のことを指します。中には正中神経だけでなく長母指屈筋腱・浅指屈筋腱・深指屈筋腱という3本の腱が通っています。この手根管にて、正中神経が圧迫されることでおこる状況を手根管症候群といいます。正中神経はそのまま指先まで走っており、主に親指から薬指への痺れや知覚鈍麻や、親指のつけ根の拇指球筋の働きなどを担っています。そのためここの圧迫が強くなるということは、親指から薬指の範囲へのしびれや知覚の障害、親指を動かすことの問題がでてきます。多くの場合は、中高年の女性に多く出るという特徴があります。多くの神経痛は夜間から朝にかけておこり、起床してから1時間がピークといわれております。

症状としては痺れがメインであり手を振ったり、指をぐっぱぐっぱと曲げ伸ばしするとしびれは軽減します。リウマチほどではないですが特に朝には手のこわばり感もあります。ひどくなると母指の付け根(母指球筋)がやせるので左右差で確認するとよくわかるのと。母指と示指でつくるきれいな丸であるOKサインができなくなります。そして指の細かい作業ができなくなります。縫い物など。

手根管症候群の原因について

先ほど説明したとおり手根管の内部の圧迫が強まることにより正中神経が締め付けられておこります。どうしてそのようなことがおこるのかについてですが、やはり手や指をよく使う仕事の方に多いです。もちろんテニスやゴルフなど握っておこなうスポーツなどに多発します。あとは中高年の女性におおいのですが、女性ホルモンの急速な減少により、動脈硬化になったり、酸化したり、むくんだりすることで腱への圧迫が強まるのも原因の一つです。これら2つが重なった時に発症します。

また、この正中神経からくる症状ですが、手根管が多いものの、円回内筋や前骨間神経からもなるので私たちの場合は肘から手首までかけての触診で悪い場所を探すこともありますし、手根管だけでなくほかに圧迫されてないかを調べてから治療をおこないます。また簡単な検査は触診だけでなく、圧迫を起こして痺れが誘発するかをみるものもあります。手根管を圧迫して症状が誘発されるかをみるのをチネル徴候といいます。また手首を直角に曲げて手の甲をあわせて保持して、1分間以内にしびれ、痛みが悪化するかどうかをみるとより分かりやすいです。

手のしびれの原因として

しびれの原因としてはいろいろありますが長時間のパソコンや重労働により一部の筋肉を使い過ぎて起こります。しびれる場所により原因が異なります。腕の内側から親指にかけてや、首まわりから肩と上腕に手首にむけて、肩甲骨まわりから二の腕そして手のひらになどの場合が多いです。

「手がしびれる」とは 「何となくビリビリするような感じ」「痛みのあるしびれ」「しびれていて感覚がない」などのような感覚の症状のことをいいます。

手のしびれの多くは神経が圧迫され血行が悪くなることにより起こります。 現代では長時間のパソコンや重労働により一部の筋肉を使い過ぎることにより、血行不良となったり、緊張した筋肉が神経を圧迫したりしてしびれが起こることがあります。

この「手のしびれ」は、しびれる場所によって原因が異なります。 しびれる場所が腕の内側から親指 にかけてや、首まわりから上腕そして手首へや、肩甲骨まわりから二の腕そして手のひらや小指にかけての手のしびれは、頚椎ヘルニアや頚椎症、胸郭出口症候群や手根管症候群、肘部管症候群など神経の圧迫が原因であることがほとんどです。頚椎ヘルニアや頚椎症では頚椎レベルでの神経の圧迫が原因でしびれが起こります。

これらの病気は首の骨が変形してしまう事、首の骨の間にある軟骨が出てしまう事によって神経が圧迫されてしまいます。 胸郭出口症候群は首(頚椎)や脳に異常がなく、手がしびれる場合、斜角筋や小胸筋などで神経を圧迫している可能性があります。首の動きよりも腕や肩の動きによって悪化する場合は胸郭出口の異常を疑います。

手が痺れるといっても頸椎から胸郭出口、そして肘部管、手根管とさまざまな場所で絞扼がある可能性があるのでまずはしっかり検査されますことをおすすめしております。

肘部管症候群について

手の親指から薬指にかけての痺れなどの症状は手根管症候群ですが、薬指から小指にかけては肘部管症候群の可能性が高くなります。肘で尺骨神経に圧迫や牽引などが加わって生じる神経の障害であり手の小指や薬指にシビレがあらわれ、首や胸郭出口付近による神経が原因でない場合は、肘部管症候群が考えられます。これは、肘の内側で神経を圧迫して起こります。

麻痺が進行すると小指側の掌の筋肉がやせてきたり、小指と環指のかぎ爪変形やその周囲の筋委縮もおきてきます。両手の母指と示指で紙をつまみ、反対方向に引っ張る時に母指の第1関節が曲がるかどうかでこの病を疑うこともできます。確定診断では画像診断であります。また、神経の圧迫が原因ではなく、ストレス、脳疾患や糖尿病などのように血液循環の悪さが原因で起こる場合もありますので安易に考えるのではなくてまずはしっかり調べることがおすすめです。

手指伸筋腱損傷とは

手指伸筋腱損傷(しゅししんきんけんそんしょう)と読みます。

手指伸筋腱損傷とは、手指を伸ばす筋肉の腱が断裂することをいいます。腱が断裂すると、筋肉が収縮しても骨に伝達されないので、手指を伸ばすことができなくなります。

原因としては、外力によって生じるもの(切創や突き指など)と、摩擦や侵食などによって弱くなった腱が切れる病的断裂があります。どの関節が伸展できなくなるかは断裂を起こした部位によって異なります。強い痛みはみられませんが、変形を起こすことがあります。

治療は症状により、断裂した部分の縫合処置、固定など保存療法、腱移植などの手術などを行います。

交通事故の後遺障害として手指伸筋腱損傷の症状が残存することがあります。関節リウマチなどの病的な要因によって、手指伸筋腱損傷を発症することもあります。手指の伸筋腱が断裂することにより、筋の収縮が骨に伝達されなくなり、手指を自由に伸ばすことができなくなるという症状です。痛みや痺れとの症状はあまり出ないですが参考までに書いておきました。

 

手根管症候群にお悩みの方が多く来られてます

  • 手がしびれて動きづらくて困っている
  • ギターをしているが上手に弦をおせない
  • 糖尿病もあるので心配している
  • ただ電気をあてたりもんだりしている
  • 食事の時に上手に箸が使えなくなった
  • ピアノをしているが指を伸ばせない
  • 指が動きにくくなります
  • 最近は肘まで痛くなってきた
  • 手のひらがじんじんして熱く痺れる
  • 手術をすすめられている

スポーツと鍼灸の関係性について

アスリートのかたは痛みなく競技できるのがもちろん理想なのでそれを近づけるのが鍼灸の目的でもあります。

大事な試合に向けておこなわれる厳しい練習や、全力での試合において、常にケガと隣り合わせなのがアスリートの宿命であります。そのケガや故障をなるべく避けるために、入念なストレッチや本番に向けての集中力やとっさの判断が必要とされます。そのなかで予防できるポイントとしては日々の練習で身体に蓄積された疲労であるのは間違いありません。

競技の種類によって、疲労が残りやすくて傷めやすいポイントは変わります。テニスなどはテニス肘といって病名にも残りますし、野球肩、陸上ではシンスプリント、ジャンプをする競技ならジャンパー膝などがあります。ほぼ全身の部位が治療ヶ所となりますので、私たち鍼灸師も筋肉や神経を含めた解剖を熟知していないといけません。

最近では、オリンピックの時もそうでしたが、ドーピングの検査で引っかかる方もいましたね。そういう意味からも薬よりも鍼灸が安全だし有効なのでスポーツ障害には鍼灸といわれている所以でもあります。

 

スポーツ鍼灸について

スポーツ障害による治療は主に鍼のみを使います。また鍼も置針術よりも抜いて刺してをくりかえす単刺術が主になります。ただし痛みがひどい時は置鍼です。

鍼をして少しほぐしてそしてまた鍼をする・・・延々とします。鍼の種類も単刺の場合は細いのが有効だという結果はでています。比較的鍼に強い方ならかなり痛みや可動域が改善しスポーツレベルが上がるのは間違いないでしょう。

ポイントはツボを取る指の感覚で的確にとれなければなりません。私は中国にてその技術をしっかり学びましたのでかなりのアスリートさんの希望にこたえていると思っています。少しでもよくなればスポーツをされている方はパフォーマンス能力が上がりますので痛みをとる治療というより身体能力をあげる治療に意識をもつ場合が多いです。ですが発達途上の中学生の場合は能力を上げるのではなく身体を治すこと痛みをとることを優先する場合があります。

スポーツ鍼灸とは主に怪我・故障や使いすぎによっておこるさまざまなスポーツによる障害の治療に最適です。また予防やコンディショニングに対しても有効なのですが当院ではそこまでの個々にたいする、スポーツに対する知識はもっていません。ですので当院ではあくまで痛み緩和と筋肉の柔軟性の部分に力を入れています。それ以外のトレーニングの仕方などはスポーツ整形外科やトレーナーさんなどでしてもらってください。

当院では目的をはっきりとわけることで自分の得意な面に集中してます。またスポーツ疾患だけでなくほとんどの病は西洋医学との併用が1番です。西洋医学で診断をしてもらい治療をしてそれで補完できない部分を東洋医学や鍼灸でおこなうのです。特に筋肉などの軟部組織への治療は鍼灸が最適であります。

当院でも多くのスポーツ選手が来られますが例えば靭帯や半月板障害やヘルニアがあってもそれだけが痛みの原因となっている場合は少なく、それと同じように軟部組織もいっしょに悪くなっているのです。ですのでスポーツ選手には西洋(整形)と東洋(針灸)の両方からのアプローチが必要となってくるのです。痛みとは元来からだの危険信号でありますのでここが悪いと忠告しているわけでもあります。ちゃんとした整形外科検査をおこなわずに鍼をして痛みがすっきりとれるからということで鍼灸治療を継続すれば本当の原因でもあった靭帯や半月板などはさらに損傷してしまう可能性もあるでしょう。痛みをとる事が大事なのはもちろんですがもっと大事なのはその痛みがどこからきているかです。それを理解したうえで鍼治療をおこないスポーツをしないといけません。痛みが取れたからといって治ったわけではないのです。

西洋医学での検査、鍼灸治療、トレーニングなどの予防どれが欠けても良い治療はできないのです。当院では特にスポーツで痛めた肩関節や腰や下肢の疾患を得意としています。スポーツでいえば野球やサッカーのプロ選手が多く来院していますがいろんなプロスポーツ選手の方が来院されます。スポーツをされている患者さんはこちらの指導もしっかり聞いてくれますので早期の回復が期待できます。

手根管症候群、肘部管症候群の鍼灸治療について

手根管症候群の手のしびれの鍼灸治療

症状や病因によって鍼のみか鍼と低周波なども併用して治療を行い慢性的な症状は鍼以外は温灸を使って患部を温めます。しびれの原因は多くは神経が圧迫されることによっておこるので神経を圧迫している筋肉の緊張を和らげて炎症を除去するとともに神経の圧迫を減らし痛みや痺れの解消とその緩和が期待できます。

まずは痛みから改善するように治療しましょう。動かしても痛みが減ってくるのが治療が効いてるポイントになります。一緒に炎症も取っていく事も大事です。腱や骨周囲の炎症を緩めていきます。また手根管部分の腱鞘炎の肥厚部分の圧迫が緩むように、それからその周囲の損傷が改善するように治療していきます。

それにより痛みも回復し、動きも回復してきたらリハビリのレベルをあげていきましょう。それにより再発防止にも努めて治療していく事になります。このほか病院で調べても特に原因がわからないけれど手首から先や指先がしびれるといった方も見られます。体調不良で末梢の血液循環が不良のために起こる場合も多く、鍼灸治療により改善する例が多数あります。

 

手指伸筋腱損傷の鍼灸治療では

前腕の屈筋や伸筋のトリガーポイントなどをよく見つけて、そこをゆるめるように治療していくのが基本となると思います。また、慢性化している場合が多いので、リハビリを兼ねてのストレッチなどをしていかなければすぐに再発もすることかと思います。

1度痛めれば癖になりやすいところでもあるので、しっかりとした治療を受けることで回復も早まることかと思います。鍼灸治療によって、局部の血管が拡張し、十分に血液が供給される状態で、増加した免疫細胞が損傷した組織を修復すると考えられます。局所だけではなく、周りの筋肉・筋膜に対する治療を行うことで、生活に支障が出ないよう、手指の変形を予防もします。

適格に傷めている筋肉や腱に鍼をすることができるかが改善するかどうかのポイントになります。

手根管症候群に対する西洋医学と鍼灸治療の違い

西洋医学と鍼灸では手根管症候群に対するアプローチが異なります。

西洋医学での場合はまずは整形外科に行くことになります。レントゲンやMRIでの画像診断によってどこか異常かを確認し手根管にあるとした場合は、患部には湿布や塗薬を、また痛みや腫れが強いときには飲み薬や腱鞘炎を治めるための手根管内腱鞘内注射を、そしてケアとしてはサポーターなどをつけるよう指導があります。また自宅でできるストレッチなどのやり方を主に資料を渡されておこなうのが基本となります。中には理学療法室があり、電気治療やマッサージ治療を受けれるところもあります。また、最終的に改善が見られない場合は内視鏡を用いた鏡視下手根管開放術や小皮切による直視下手根管開放術を勧められることとなります。

静止状態においての診断が西洋医学なら鍼灸では主に痛みや痺れのでている場所や手指の動きを確認しておこなっていきます。特に手首周辺の筋肉の動きや拘縮などを触診で調べて異常を感じるところに鍼をして緩めるというやり方が主となります。この触診で探す方法が経験値ともなるので、鍼灸を選ぶときに大事なのはその先生の経験値であるとも言えます。特に手根管のように圧迫によって症状がでるものは鍼灸がもっとも得意としているものとも言えます。あまりにも手根管の中の状態が悪くない限り症状は改善することが普通ですし、初期であれば完治することも普通です。

 

肘部管症候群の鍼灸治療について

肘の内側には肘部管と呼ばれる骨や靭帯と筋肉で囲まれたトンネルのような空洞があり、そこに尺骨神経が腕から手首に向けて通っています。尺骨神経はそのあと小指と薬指半分の感覚をつかさどるのと、尺骨神経が支配している筋肉の支配もしているのでこの神経が障害を受けるとまずは手の内側の痺れからはじまり感覚が鈍ってきて上手に手や指を動かせなくなり細かい作業ができなくなります。

肘部管症候群が進行すると筋肉をうまく動かせないということは筋肉自体も痩せてくるのですがわかりやすいのが手のひら側の自然な丸みが消えてくるので左右差でみると痩せが顕著です。あとは親指以外の指先がかぎ爪変形(鷲手)と呼ばれる指の変形がおこるのもあります。この変形がさらに指の動かしさにつながりうまく動かせれなくなります。

悪い場所である肘部管周囲がまずはポイントになります。そこについている筋肉をいかに緩めていくかが症状の軽減につながります。特に症状が出て初期の場合はこの局所の処置だけで改善することも多いです。鍼をするうえで注意するのは神経の近くですから刺激が強すぎないようにしながらも的確に神経を絞扼しているポイントに刺激がいるので的確に治療していきたいところです。敏感な方にはお灸の刺激が効果的です。また症状が慢性化していくと局所の治療では効果がなくなっていきます。その際は首から肩にかけての穴を探したり、手足の末端の穴など痛みから離れた穴を使うことで回復していく治療をおこないます。

 

手根管症候群、肘部管症候群の方がしてはいけないこと

●スポーツにおける肘や手の使い過ぎ

手や指を使うスポーツは再発しやすいし悪化もしやすいです。ある程度のリハビリ期間をもつことをすすめています。鍼をして痛みや痺れが治まったということで早期に復帰してまた再発というケースは多いです。油断せずリハビリをすすめてください。

●仕事における肘や手の使い過ぎ

音楽家に多いですね。キーボードのタイピング、ギター、ピアノだったり指を使う楽器の演奏に多いです。他にはスマホのフリック操作、特殊な道具や機械を使った作業など。料理人も多いです。なかなか仕事ですと休めないことかと思います。その場合は装具などの使用を検討してください。

●家事における肘や手の使い過ぎ

家事においても、指や手を使う作業は多くなります。掃除、洗濯、料理はもちろんのことガーデニングやペットの散歩、裁縫など。休憩時間にスマホで、手指をよく使います。最近ではなかなかないと思いますがぞうきんを絞る作業は負担が大きいです。中高年以上の方ではまだこの絞るという習慣が多い方がおられます。手に負担がかからないような習慣を見直していきましょう。

大事なことは症状を放置しないことであり手を酷使しすぎないことでしょう。手指はよく使うところですから一生使っていきたいところです。特にスマホやPCなどが習慣化した現代では特にそうでしょう。いかにリハビリをして休ませるか、最終的に手術になることもあるので無理せず使いたいところです。

 

松鶴堂が大事にしているスポーツ鍼灸

正直なところ、日々のトレーニングやスポーツについては当院は詳しいとは言えませんし、トレーナーさんが持っている知識もないですし、テーピングなどの応急処置もしておりません。そういうのはそういうのが得意なところに通っていただければいいと思っています。

ですが、どうして当院に多くのスポーツ選手が来院するのかについては主に2つに分かれる感じになります。

①何度も病院や接骨院に通っているのによくならない症状。主に練習を休んでいて早く復帰したいという希望を持っている方に多いですね。回復がスタートするスイッチを押すというイメージもあります。停滞していた回復を再スタートするのが当院の鍼灸の役目であります。

②主に緊急にて、試合に間に合わせたいとか、早く治さなければいけない時の最後の砦として。鍼灸というのが本来そういうところの役割を担っている感じはします。正直、どうしようもないときもあるでしょうが、それでもあきらめつかず、最後に当院に来るという方が多いです。印象では高校生などが最後の試合とかで来るというパターンがあります。

最後にこれも比較的多いのですが、番外編としては、手術をすすめられているのだが、なるべく手術はしたくない、でもスポーツは続けたいという事で、手術をしなくても何とかなるか?という要望になります。これは正直難しい状況になっております。ヘルニアの方に多い印象です。ですが当院の治療で回復している方もいるので試すなら3回は続けてしてほしい気持ちはあります。

 

どうして医師は鍼灸を受けることに反対するのか?

本当にそのかたに鍼灸技術はあるのか?

間違った鍼灸技術では?

鍼灸師側の原因で手根管症候群が悪化するパターンも私は多いと感じるので、医師が鍼灸を受けるのに反対するのもあながち間違っていないと感じます。よくあるのが悪そうなところに鍼をしての電気鍼とか、太い鍼をぶすぶすたくさん打っての局所への過剰刺激、鍼灸院でないところで受けた鍼灸治療、またちゃんとした師匠から学んだ方ならいいかもですが、鍼灸学校だけでの勉強の方や我流でしている方が多いので注意してほしいところです。手根管症候群の方へ、臨床経験が少ない先生の治療は決しておすすめはしておりません。

患者さんへの間違った治療計画とセルフケア

高価なサプリメントは必要なのか

当院に来る前に行っていた治療院で指導されていた治療計画によって、症状が悪化している方がいます。特に初回はすごく安くて丁寧に治療をして高額な回数券を売り、2回目以降は手を抜くようなやり方でおこなうところがあると聞いたことがあります。

また、高価なサプリメントや枕などの物販をすすめられた方は注意ください。そのサプリメントがあなたの症状を改善できるかは関係なく商売として販売しているところもあります。大事なことはあなたに合ったセルフケアをご指導することです。当院では希望された方にセルフケアの指導もおこなっております。実はここが一番重要なのかなとも思っています。ただし、セルフケアを希望されない方もいます。その場合は最低限の助言をすることを意識しております。

 

良くなった方は医師には言わない

鍼灸はやめておいたほうがいいです

私たちもそうですし、医師もそうですが、良くなった情報を聞くことは稀です。例えば患者さんも医師での治療で治ったわけでないのに鍼灸で治ったとはなかなか言えるものではありません。ですので、悪くなった人だけが医師にすがるように言われます。これは逆もしかりです。鍼灸をして悪くなったという情報しか耳に入らなければ鍼灸の知識のない医師なら受けないほうがいいというのは普通のことだと思ってください。

でも実際は当院ではほとんどの方がよくなっているのです。早期に治療ができれば普通に改善するので医師に反対されても安心して来院してください。ただし、理由があって今の時期は鍼灸はよくないといわれていることもあるのでその際は当院にご相談ください。何を目的で鍼灸をするのかによって変わります

 

手根管症候群、肘部管症候群が悪化すると最終的にどうなるのか?  

手根管症候群や肘部管症候群は痺れがメインで痛みが少ないため放っておくかたが多いように思えます。ですがもちろんですが痺れより怖い症状へと変化していくことも多いのでぜひ早期に治療やリハビリをはじめたいところです。

●手の運動機能が低下します

よく使うのは物をつかむという動作です。あとは引っこ抜く、引っ張る動作ですね。これがしにくくなるとともに、細かい動作もしにくくなります。よくあるのが親指と他の指をつく動作がしにくくなります。はじめはできますが奇麗にはできなくなることからスタートします。日常生活動作ではボタンがつけれない、小銭をとれない、スマホを押せないなどの細かい作業が苦手になります。

●手の感覚機能の低下

これも家事をする女性の方には厄介になりますが、またさらに進行すると、痛みだけでなく温度に対する感覚も鈍くなり、切り傷や火傷をおうことがあります。料理をしているうちに知らないうちに火傷をしているのでこれがつらいといわれますね。

●放置した結果おこる現象です

しびれているけれどそんなに困らないからというのが患者さんの本音でしょう。でも長く放置すると神経の機能が徐々に落ちてきます。一気に来るとこれは大変だということですぐに治療にはいるでしょうがこのタイミングというのが難しいところもあります。忙しい時期などではついつい忘れてしまうでしょう。当院でもこの神経障害が出ている方の治療は正直時間もかかりますし効果がでないケースもありますので早期での治療開始がのぞまれますね。

手根管、肘部管についての特徴

その方に合った刺激による鍼灸施術

悪いところに針をするわけではありません。悪いところから離れた場所に針をすることで自律神経を含めた免疫力や治癒力を増すツボを使っていきます。症状の出ている悪いところにツボがあるのは急性期くらいだけの問題であって、ほとんどの症状は慢性化してから当院に来ることになります。

特にこのページでご紹介している手根管症候群の鍼灸施術では特に怪我をしてすぐに当院に来る方はすくないです。まずは西洋医学に行ってほしいですし、検査をしっかりしてから来院されるのをお勧めしておりますし、できましたら鍼灸をなるべく早く受けていただくために西洋医学との併用をしていただくこともお勧めしております。最近は逆に病院のほうから依頼されることも増えてきて嬉しく思います。
 

中国鍼による董氏楊氏奇穴

手根管症候群の鍼灸施術で来院される症状では、西洋医学や接骨院で効果が少ないから来られるわけであります。

つまり簡単な状態ではないということです。ですので少しでも効果の高い方法として、私が知っている中の鍼灸施術で世界中でも有名で鍼灸の最高峰である董氏楊氏奇穴のなかからツボを選んでの施術をさせていただいております。

中国家伝で伝わってきたこの方法は台湾、米国などで発展してきた治療法となります。昔から代々伝わってきた家伝の方法でもあり、かなり一般的な鍼灸と比べて特殊であり、効果も絶大でもあります。本当に困った方への第1選択として当院では選んでおすすめしております。

 

刺血療法

刺血というのは、日本では刺絡ともいわれ、古代から発展してきた方法でありますが、現代では血を抜くという行為から敬遠されてきた療法であります。

この療法も本当に困った方や、どうしても少しでも改善したいなど、もしくは私のほうから絶対したほうが良いと感じた時に説明させていただく事があります。

衛生面で注意しながらおこないますので安全性はもちろんお約束できます。

手根管、肘部管の鍼灸施術の流れ

手根管症候群、肘部管症候群の鍼灸施術の流れをご紹介します。

電話かLINEでのお問合せ

まずは、あなたの症状に効果があるのかを確認しなければなりません。状況に応じては緊急を感じた時はお断りし、医療機関への診療をおすすめしております。

あなたの症状が当院での施術で可能だった場合ですが、どの先生が担当するかをまずはお伝えします。そしてその先生の診療時間にあわせて希望時間をお知らせください。

多くの場合は院長での対応になると思います。

 

10分前の来院をお願いします

初めてですので早めに向かうことをお勧めしております。

当院は多忙にて、遅刻をしてしまうと次の患者さんも待ってしまいますので、10分前に来ていただく事をお勧めしております。カルテ記入もゆっくりできますので助かります。初めてでない場合は道にも迷うこともないでしょうから、逆にギリギリで構いません。

 

問診・カウンセリング

カルテ記入をしてもらうのですが、今までの病歴が多くて書くことがたくさんあると予想できます。ですので、別紙にて、先に今までの病歴を自宅で書いてきていただいて、それをみながらこちらで問診をするという形にしていただけると助かります。

私どもへの質問も一緒に書いていただくとさらに一石二鳥となります。患者さんも伝えたいことがすべて伝わるし、私どもも、施術で必要なところをさらに深堀して聞けますし、お互いにとってすごく助かりますので是非ご協力お願いします。

 

スポーツ鍼灸がはじまります

あなたの身体はさまざまな治療を受けてきた影響でかなり疲れ果ててしまっているかもしれません。

まずは初めの3回の施術であなたの刺激量をしっかり見つけていかないといけません。焦らず確実にが理想です。ですのでまずは3回来ていただく事をお願いしていますし、検査をしてから結果も聞かずに来なくなるようなもので、こちらとしても意味のないことをすることにも抵抗がありますので、まずは3回は最低でも来ていただくことを条件としてお願いしております。

 

施術後のご説明


ほとんどの方は西洋医学の治療も受けていることでしょう。その治療も併用することで更なる効果が出るように考えて鍼灸施術はおこなわれています。

身体の弱っている方はそれに加えて食事・睡眠・運動などもご指導いたします。自分のペースであわてずにおこなってください。

またすでに慢性症状ですから施術のペースもあけながらで大丈夫です。2週、3週に1度くらいでじっくりとやらせてください。もちろんですが回復の早い方は週1でのペースでがお勧めとなります。
早く効果が出てきそうであれば週に1~2回でつめておこなっていき、ゆっくり効果が出てきそうであれば1~3週に1度くらいでおこなうことであなたにあった回復スピードがつくれます。

 

手根管、肘部管の治療事例

手の痺れもなくなりました

手根管症候群に鍼灸治療

半年ほど前から右手のしびれがありなかなか治らないので、近くの整形外科や整骨院に通っていました。電気を流しても治る気配をないので紹介でこちらの鍼灸院を紹介してもらえました。

まずはあせらずゆっくりリハビリをといわれ、鍼と合わせて自宅でもおこなうことにしました。

先生がいわれる通りゆっくり治っていきました。手のしびれが気になっていたものの、それもおふろで教えていただいたリハビリで無事回復しました。

もっと早くに来ていればと考えてしまいますね。

 

もっと鍼灸が浸透すべきですね

手根管症候群に鍼灸

3か月前ほどから左の親指の指先がしびれてきだしてきて、だんだん力が入らなくなってきました。はじめは整形外科で毎日のようにリハビリに通っていましたが、電気をしてもマッサージしてもなかなか改善が見られず、このままずっとこの状態が続くのかなと不安でした。

私は仕事で毎日のように手を使った作業があります。ですので動かなくなるとすごく困るんで本気で治療をしないといけないと心に決めました。

そんな時こちらを紹介されて藁をもすがる気持ちできました。

鍼はこわかったですが、すぐに効果も感じれました。特に痛くない足に打たれて手の痛みが取れた時はこれが東洋医学だと感心しました。

病院では治らないといわれたり、1年はかかるといわれていたのに3回の鍼治療でほぼ改善した時には、もっと鍼が浸透すべきなのにと感じました。でも先生もあまりに忙しすぎても困るかもしれませんね。

 

動くようになって良かったです

肘部管症候群の鍼灸治療

主にPCなどのデスクワークが仕事で1日8時間以上はキーボードをうったり事務作業をしていました。経理という仕事上仕方のないことですが座りっぱなしでもあります。

あるとき事務作業中に肘をデスクについた瞬間に小指に向けてびりっとしました。それをきっかけにして左手の薬指と小指に痺れを感じるようになってきた。

整形では尺骨神経だねと、肘部管が怪しいから検査おすすめしますといわれました。検査をする前に鍼で何とかならないかと相談したら検査はしたほうが良いといわれましたが、鍼をしてもらうと症状が軽減したのです。動き自体もかろやかになりました。

病院ではほっておくと指の変形や動きに問題がでるからといわれていたのですが早期だったのか今では症状はなくなりました。

手術しなくて良かったです

手のしびれの鍼灸治療

半年ほど前からみ右肩の痛みで肩が上がらずに手が動かせずに困っていました。しかも肩の痛みだけでなく、手のしびれもでてきました。最近では力が入らず物を落としてしまうときも。

病院ではこのままでは手が使えなくなるといい、手術をすすめられました。手術をしたくない一心で鍼灸をしようと決めました。

鍼灸は私に合っていたようです。はじめにどこまで改善できるかはわからないといわれていましたが、まだ軽傷だったのか、先生が素晴らしすぎるのかわかりませんが、数回でよくしていただけました。手術しなくて良かったです。

いかがでしょうか。

手根管症候群や肘部管症候群に対する鍼灸治療ではまずは痛みを止めること、仕事やスポーツに復帰できることが患者さんの望みです。応急処置ではありますものの、可能な範囲内でできるだけの痛みをまずはとりさることに専念しております。それから動きの回復ですね、鍼灸をしながらリハビリも同時におこなうことで痛み痺れだけでなく手指の細かい動きの回復までを目標におこなっていきます。

痛みや痺れを取り去る鍼灸は、もちろん取り去るのはもちろんのこと、予防を目的として作られた治療であります。仕事や運動をする人のための鍼灸といってもいいでしょう。動きに対する能力やパフォーマンス力向上などにも効果が期待できるため、多くの方にご来院していただいております。多いのが仕事で使いすぎて手指を酷使ををされている方の来院です。もともと運動不足の方が急に運動を始めることで肘や手指を傷めるというパターンになります。

今回は手根管症候群、肘部管症候群に対する鍼灸という治療法の説明をさせていただきました。当院では痛みの症状に対して鍼灸治療をおこなっております。トレーナーさんがおこなうような体の使い方やテーピングなどのトレーナー業務にあたることはできませんので、そこはその道のプロの方にご相談ください。あくまでスポーツや仕事で痛めた怪我の治療に当院を使っていただけましたらと思います。

 

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松鶴堂鍼灸院

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